iPhone vs Android論争で思うこと

本題に入る前に、記事タイトルに違和感を抱く方はいるだろうか。

おそらく “いる” で、その方はAndroid派であろう。

この問いについては記事の後半で触れるとする。


本記事では、なぜiPhone vs Androidのような対立思想が生まれてしまったのか、払拭されることがないのかを考える。

Androidの起源

ここでは、初めてのAndroidという意味ではなく、当時の携帯キャリアで取り扱いがあり、一般的に “スマホ” として浸透した機種について振り返る。

2010年9月、ドコモから初のスマートフォン、「Xperia SO-01B」が発売された。そう、今ではAndroidと言ったら必ず名前があがるxperiaの祖先である。

その後、SHARPなど、国内メーカーが続々とスマホを発売し、Android OSを広めていった。

初期Androidの評価

筆者は言うまでもなく、初代Xperiaユーザーだ。当時は高校生で、友達の中に同じ機種を持っている人は見かけなかった。スマホを持っている人はほとんどが、いや自分以外iPhoneであった(過言ではないかもしれない)。

初代xperiaは画期的ではあったが、お世辞にも快適な端末とは程遠いかった。特に、画面追従性は当時のiPhoneの方が明らかに優れていた。今日では当たり前のあの “ぬるぬる感” である。

この頃から、「Androidはポンコツ」というイメージが強くなってしまった。ここで、なぜ「xperiaはポンコツ」ではないか考察してみると、Androidユーザーが少なく、Androidの機種名を把握している “iPhoneユーザー” がほとんどいなかったからであろう。

振り返ると、当時は細かい部分全てではないが、ほぼiPhoneの方が優れていただろう。

家電量販店の需要と洗脳

時は流れ、iPhone、Android端末共に進化をし続けた。ここでは、なぜ先述の「Androidはポンコツ」というイメージが、10年以上経った今でも完全に消えないかについて論点をおこう。

まず、改めての確認だが、日本におけるスマホシェアはiPhone(apple)が1位である。

当然だが、スマホの需要はiPhoneが最も多いことになる。

家電量販店では、より多くの利益を得たいので、iPhoneを積極的に販売する。 よって、家電量販店のスマホコーナーでiPhoneが1段上の売り方をさることになる 具体的には、入店してすぐの顧客に対して一番早く目に付く位置にiPhoneを並べたり、apple特設コーナーを広々と設置したりする。 これ自体は、別にiPhoneをひいきしているとかではなく、需要と供給のバランスの結果と言えるだろう。

だが、見方を変えると、顧客はこう思うだろう。

「Androidの方が下」

「Androidは売れていない」

結果、「Androidはポンコツ」のようなマイナスイメージが少なからず残っているのではないかと考えられる。

ちなみに、ここでは論点から外したが、今日のAndroidのスペックはiPhoneと一概には比べられない程高い性能を持っている。 また、価格面でもどちらが優れていると断言できる程の差も無い。

iPhone vs Android対立思想

以上から、iPhone vs Android対立思想は、優遇され過ぎているiPhoneに対して疑問を抱くAndroidユーザー目線の考え方であろう。

iPhoneユーザーでAndroidに興味がある人は多くはないだろう。Androidを気にしていないのだ。

まだ、冒頭での問いについてだが、本来は「iOS vs Android OS」もしくは、「iPhone vs (例えば)Xperia」と考えるべきなのである。

深く考えると情報リテラシーがどうのという話になってしまうので、ここでは深堀はしないが…


Androidは確かに劣っていた。だがそれは10年も前の話で、今は皆が平等に選択できるスマホの選択肢のうちの一つであることに変わりはない。

つまるところ、自身が気にいったスマホを使うのが一番良い。 だが、その過程に偏った世論や偏見の無い、個がある世の中になってほしいと願うばかりである。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です