【第1回】なぜ Java を学ぶ?
IT関連に携わったり、プログラミングを学習したことのある方なら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。プログラミング言語の一つである Java は世界的に人気の言語です。初回は、なぜ Java が人気の言語になったのか、Java は何ができるかを掘り下げていきます。

Java はどのようにして生まれたのか
1980年代、家電製品が著しく発達していきました。新たな技術が生まれ、それをどんどん一般家庭に取り込めるよう、業界はいち早い製品の製造、改良に追われました。
家電製品のソフトウェアには、独特の設計要求が多くあります。例えば、登場したばかりの新しいプロセッサ上でも実行できなければなりません。新しいプロセッサでコストダウンが図れたり、新機能が導入できるという場合には、メーカーは使用するプロセッサを頻繁に変更するからです。
この問題に既存のプログラミング言語、C や C++では対応ができませんでした。
C や C++ で書かれたプログラムは特定のプロセッサ用にコンパイルしなければならず、新しいプロセッサに対して再コンパイルする必要があるからです。
1990年に入り、この問題に対応できる新しいプログラミング言語が開発されました。これが Java の誕生です。このプログラミング言語は、アーキテクチャ(コンピュータシステムの内部構造)にから独立し、新しい技術による製品の改良に迅速に、かつ高い信頼性で対応することができました。また、同時期に World Wide Web がインターネットに登場し、一般家庭に普及していきました。開発者たちは、アーキテクチャに依存しない Java は、インターネットに対しても有用であるということが浸透していきました。

Java は何ができるのか
では、誕生からおよそ30年経った現在、世の中で Java はどのように使用されているのでしょうか。
Webサイトで愛用されている
先にも述べたように、Java はインターネットを開発する上で非常に都合が良いです。実際に、皆さんがよくご存じのあのサイト、このサイトで使われています。
- SNS の投稿機能、管理機能など
- 宿や交通機関の予約サイトの機能、管理など
- 販売サイトの決済、配送先情報の管理など
要するに、皆さんは普段Webサイトを利用することによって、Java の恩恵を受けていると言っても過言ではないということです。
さらに、スマホのアプリ開発、Minecraft などのPCゲーム、銀行のATMシステムといった、現代のIT世の中には欠かせないプログラミング言語であることは間違いないでしょう。
次回は実際に Java の中身や、どう記述するのかについて掘り下げていきます。
